こんばんは!30代Webディレクターのこま(@koma_piece01)です。
海外ETFの中でも特に人気のあるものの一つに、VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)があります。
これ一つで世界40ヶ国の計8,000を超える株式に投資できるのがその理由です。
一方でこのETFは使い勝手が悪くなるケースがあります。
今回は一体どういう場合に使い勝手が悪くなるのかについて触れていきます。
目次(タップで移動できます)
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VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)とは
まずVT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)の概要をまとめます。
- 設立:2008年6月24日
- ベンチマーク:FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス
- 信託報酬:0.09% ※2019年2月に引き下げ
- 配当スケジュール:四半期毎
- ETF純資産総額:約140億米ドル
- ファンド純資産総額:約190億米ドル
- 構成株式銘柄数:8,032銘柄
- 株価収益率(PER):17.2倍
- 株価純資産倍率(PBR):2.1倍
- 株主資本利益率(ROE):14.1%
- 利益成長率:8.9%
地域別構成比率(2019/4/30現在)
- 北米(57.8%)
- ヨーロッパ(19.0%)
- 太平洋地域(13.0%)
- 新興市場(9.8%)
- 中東(0.2%)
- その他(0.2%)
楽天証券でも人気上位のETF
VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)は、楽天証券の海外ETF買付代金ランキングで4位、保有残高ランキングでは堂々の1位となっています。
VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)のデメリットとは?
ズバリ、これ一つで世界中に投資をしていることがデメリットになり得ます。
どういうことかというと、投資は自分の年齢が高くなるに連れてポートフォリオをリスク許容度の低い「守りの投資」に傾けていくことが多いです。
若いうちは働いていて給与も出ますし運用期間も長いので、例え運用で損失が出たとしてもカバーすることができます。そのため、リスクの高い地域に投資をするのもありです。
ですが、定年が近い年齢になってくると、リスクの高い投資で損失を出してしまった場合のカバーが難しくなります。
そのため、より安全な資産運用をしていくことになります。
例えば下落リスクの高い新興国への投資比率を下げて、代わりに先進国への投資比率を上げるといった形です。
ところが、いざVT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)でこうした資産配分の見直しをしようとしても、これ一つでパッケージ化されてしまっているために、新興国を売って先進国を買うといった調整ができません。
この点はウェルスナビのCEO柴山和久さんも著書の中で触れています。
資産配分の変更をしやすくする対策とは?
将来の「守りの投資」を見越して世界に分散投資をする場合、対応策は二つと考えています。
- VTと他の銘柄を組み合わせる
- 他のETFのみで世界に分散投資をする
VTと他の銘柄を組み合わせる
VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)をベースにして、トッピングとして別なETFを組み合わせていく方法です。
下記のSBI証券さんの画像イメージがわかりやすいです!
※上記画像は2014年に作られたものであるため、経費率は現在と異なる場合があります
他のETFで世界に分散投資をする
他のETFを組み合わせて、VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)と同じような投資状況を作り出す方法です。
下記のようなETFを組み合わせていきます。
- VTI(米国株全体)
- VEA(米国を除いた先進国)
- VGK(ヨーロッパ)
- VPL(太平洋諸国)
- VWO(新興国)
この方法を用いると、資産を守ることが主目的になった場合に資産配分を柔軟に変更することができます。
デメリットは組み合わせて購入するのが手間ということでしょうか。むしろ手間がかからないのならVT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)の意義が薄れますからね笑
おわりに
以上、「VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)のデメリット」でした。
VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)は手軽に世界中に投資できる反面、資産配分の変更をする際には使い勝手の悪さが出てしまうデメリットがあります。
購入を検討されている方はこの点を抑えて投資をしていただくと、後々困らずに済むと思います!
最後まで読んでいただきありがとうございました!