このページでは、近年注目のVIX(恐怖指数)銘柄の一つ「米国VIベアETF(SVXY)」について解説していきます。
米国VIベアETF(SVXY)はリスクもある投資商品です。
ですが、リスクを抑えて運用することで大きなリターンを狙える銘柄でもあります。
この記事では、そんな米国VIベアETF(SVXY)の魅力について解説しています。
この記事でわかること
- 米国VIベアETF(SVXY)の概要・特徴
- 米国VIベアETF(SVXY)のリスクとリターン
- 米国VIベアETF(SVXY)を取引できる証券会社
米国VIベアETF(SVXY)の4つ特徴
まずは米国VIベアETF(SVXY)の特徴について見ていきましょう。
米国VIベアETF(SVXY)の5つの特徴
- ①VIXと逆相関の動き(S&P500と正相関)
- ②VIXと比べて0.5倍のボラティリティ(値動きの幅)
- ③基本的に上昇しやすい
- ④金融不安になると暴落しやすい
①②米国VIベアETF(SVXY)はVIXの値動きは逆相関、ボラティリティは0.5倍
引用:ProShares SHORT VIX SHORT-TERM FUTURES ETF「Fact Sheet」
上記のグラフはプロシェアーズの公式サイト内に記載されているグラフです。
紺色の線がVIXで、黄緑の線がプロシェアーズ・ショート・VIX短期先物ETF(SVXY)になります。
見比べてみると・・・
- 真逆の動きをしている
- SVXYはVIXに比べて半分の値幅である
ということがわかります。
VIXは恐怖指数と訳され、S&P500に対する投資家の心理状態を数値で表したものですので、S&P500・VIX・SVXYそれぞれの相関性を表すと下記のようになります。
- S&P500が上昇時:VIXは下落、SVXYは上昇
- S&P500が下落時:VIXは上昇、SVXYは下落
③④基本的に上昇しやすいが、数年に1度大きく下落することがある
上記は、米国VIベアETF(SVXY)のチャートです。
プロシェアーズの公式サイトに公開されている「Nav History」(基準価格推移)(CSVファイル)を元に、私の方でチャート化したものです。
ご覧いただくと、平時は上昇しやすい傾向があるのがわかります。
一方で、2018年1月の下落幅が大きすぎて驚かれている方も多いかと存じます。
米国VIベアETF(SVXY)は、設定された2011年10月から2018年初までは、一定の暴落を繰り返しながらも高い上昇率を維持していました。
ところが2018年1月下旬には、それまでの上昇が吹き飛んでしまうくらいの大暴落が起きています。
それがVIXショック*です。
また、VIXショックが大きすぎて目立ちにくいですが、2020年2月にも新型コロナショックによって大きな下落が起きています。
これらの特徴を踏まえ、次の項目では米国VIベアETF(SVXY)でどういう稼ぎ方が考えられるかを見ていきます。
具体的には、これまでVIX指数に対して1倍のボラティリティで設定されていたものが、現在では0.5倍のボラティリティになっています。
そのため現在の米国VIベアETF(SVXY)では、以前の米国VIベアETF(SVXY)に比べてリスクは軽減されています(その分利益も得られにくくなっています)。
米国VIベアETF(SVXY)の稼ぎ方
これまで米国VIベアETF(SVXY)の特徴を見てみました。
米国VIベアETF(SVXY)で稼ぐなら、平常時の上昇トレンドに乗って稼ぐか金融不安時の暴落で稼ぐということになります。
ただ、上昇トレンドでの利益はそこまで見込めないかもしれません。
先述の通りボラティリティの調整が入ったこと、また未だにコロナショック前の水準まで回復していないためです。
一方金融不安時の暴落では株価指数以上に下がっているため、うまく乗ることができれば約50%程度の利益が期待できそうです。
ただ、個人的には類似商品である米国VIブルETF(UVXY)の方が想定内の動きをしやすく、扱いやすい印象があります。
関連記事
金利調整額の負担は気にならない額
米国VIベアETF(SVXY)は、商品の特性上金利調整額の支払いが必要になります。
ですが、一日あたり0.3~0.5円と気にしなくて良い金額です。
参考までにGMOクリック証券の過去の金利調整額カレンダーを掲載します。
※金利調整額カレンダーは、GMOクリック証券の口座を開設すればどなたでも確認できるようになります
米国VIベアETF(SVXY)を取引できる証券会社
米国VIベアETF(SVXY)を取り扱っているのは、以下になります。
CHECK
■公式サイト
>>サクソバンク証券【PR】
CHECK
■公式サイト
>>IG証券【PR】
[/st-mybox][/st-amp]