みなさんは金貨、好きですか?
私は2019年から現物資産として金貨(銀貨)に収集を兼ねた投資をしています。
元々は自分の資産に金(ゴールド)を組み入れることがきっかけだったのですが、いざ金貨を手にしてみると資産としてだけではない魅力があることに気づきました。
この記事ではそんな金貨の一つ、カナダのメイプルリーフ金貨について書いていきます。
メイプルリーフ金貨とは?
メイプルリーフ金貨は裏面にカナダを代表する樹木であるサトウカエデの葉(メイプルリーフ)、おもて面にはエリザベス2世の肖像が彫られている純度99.99%(24カラット)の金貨です。
カナダ王室造幣局が1979年より毎年発行しており、現在は地金型金貨の中で流通量世界1位となっています。
純度が高く流通量も多いため、国内の貴金属店でも大抵はメイプルリーフ金貨を取り扱っています。
なぜエリザベス2世の肖像が?
メイプルリーフ金貨のデザインを見て、なぜイギリス王室のエリザベス2世がカナダの金貨に描かれているの?と疑問を持たれた方もいるかもしれません。
実はカナダは今でもイギリス連邦王国の加盟国となっていて、イギリスの王を自国の国王とする主権国家です。
他の加盟国としてはオーストラリアやニュージーランド、グレートブリテン及び北アイルランド連合王国(いわゆるイギリス)があります。
そのため現在のカナダ国王は、イギリスと同じエリザベス2世ということになります。
- 名称:メイプルリーフ金貨
- 発行元:カナダ王室造幣局
- 品位:99.99%以上の純金(24K)
メイプルリーフ金貨は金(ゴールド)の含有量によって5種類
メイプルリーフ金貨は金の含有量によって5つの種類があります。
金貨のデザインは2013年以降の1oz金貨を除き、ほぼ統一されています。
メイプルリーフ金貨(1トロイオンス)
- 額面:50カナダドル
- 直径:30.0mm
- 厚さ:2.80mm
- 重さ:1トロイオンス(=約31.1g)
ポイント
年数・重量問わずデザインがほぼ同じメイプルリーフ金貨ですが、1oz金貨とそれ以外の金貨では違いがあります。
それは裏面(サトウカエデ)の中央下やや右「1 OZ」と彫られている上の小さいサトウカエデのマークの有無です。
このマークは2013年の1ozメイプルリーフ金貨から付くようになりました。
メイプルリーフ金貨(1/2トロイオンス)
- 額面:20カナダドル
- 直径:25.0mm
- 厚さ:2.23mm
- 重さ:1/2トロイオンス(=約15.56g)
メイプルリーフ金貨(1/4トロイオンス)
- 額面:10カナダドル
- 直径:20.0mm
- 厚さ:1.70mm
- 重さ:1/4トロイオンス(=約7.7g)
メイプルリーフ金貨(1/10トロイオンス)
- 額面:5カナダドル
- 直径:16.0mm
- 厚さ:1.22mm
- 重さ:1/10トロイオンス(=約3.1g)
メイプルリーフ金貨(1/20トロイオンス)
- 額面:1カナダドル
- 直径:13.9mm
- 厚さ:0.92mm
- 重さ:1/20トロイオンス(=約1.6g)
金貨の額面について
それぞれの金貨には法定通貨としての額面(50カナダドル〜1カナダドル)が設定されていますが、額面よりも金の素材価値の方が数十倍高いので、通貨としてはぜ〜〜〜〜たい使わないようにしてください!
買うならどっち?メイプルリーフ金貨とウィーン金貨の比較
金貨の購入を検討している方の中には、メイプルリーフ金貨とウィーン金貨どちらを買うか迷われている方がいるようです。
結論から言えば、この2つであれば好みで良いです。
比較表も載せておきます。
メイプルリーフ金貨 | ウィーン金貨 | |
発行国 | カナダ | オーストリア |
純度 | 99.99%(24K) | 99.99%(24K) |
重量(oz) | 1、1/2、1/4、1/10、1/20 | 1、1/2、1/4、1/10、1/25 |
流通量 | 多い(世界一位) | 多い |
流通量についての補足
ウィーン金貨の流通量のついてはわかりませんでしたが、日本の多くの貴金属店で扱っている金貨の筆頭がメイプルリーフ金貨とウィーン金貨の2つであることを考えるとどちらも信頼性の高い金貨です。
比較対象がブリタニア金貨やイーグル金貨であれば、より安全なのはメイプルリーフ金貨ですがウィーン金貨との比較であれば好みで大丈夫です。
メイプルリーフ金貨はどこで買えるの?購入方法について
メイプルリーフ金貨は、田中貴金属や三菱マテリアルなどの直営店は低価格で販売しています。
私は高額なものを店舗で購入することへの抵抗(帰りの紛失・盗難リスクなど)や、貴金属店のあの高級な雰囲気が自分には分不相応な感じがして入店しづらい気持ちがあるので、基本はネットのコインショップで購入しています。
販売しているお店は複数ありますが、メイプルリーフ金貨を含む地金型金貨であれば野口コインやコイン専科で安く販売されていることが多いです。
>>野口コイン
この「ランダムイヤー」は比較的安く買えるので私はよく利用しています。
メイプルリーフ金貨の保管方法と注意点
金貨は換金性のある商品のため投資という側面を持っています。
そのため適切に保管すれば資産価値を失うことなく、さらには金需要が高まった際に売却をすれば利益を出すこともできます。
逆に言えば、適切に保管ができていなかった場合は資産価値が下がるということですので注意しましょう。
金貨の保管は主に変形や欠け、紛失・盗難リスクをヘッジできるよう以下の点に注意しましょう。
- 金貨に直接触れない
- 乱暴に扱わない
- 保管場所を決めておく
注意ポイント
自分で保管することに不安な場合は銀行の貸金庫に預ける方法もありますが、年間で1〜3万円のコストがかかりますので、保有する金貨が数枚の場合は現実的ではありません。
メイプルリーフ金貨を売却する際は複数社に査定依頼を
メイプルリーフ金貨は田中貴金属や三菱マテリアルなど貴金属を取り扱う店舗や質屋、コインショップなどで買取を行っています。
その際、査定に差が出ることも考えられますので、複数に打診して一番良い買取額を提示してくれたところに売却するようにしましょう。
ポイント
メイプルリーフ金貨は地金型金貨ですので、基本的には金(ゴールド)の価格と連動します。
金貨の購入額とその時の金(ゴールド)価格を記録しておけば、いくらで売れそうか、購入時より高く売れそうか、安くなりそうかの検討もつけることができます。
ドル円が円安の時ほど売却額はプラスに働きます。
おわりに
以上、「カナダメイプルリーフ金貨の特徴と種類、購入・保管・売却方法」でした。
メイプルリーフ金貨はカナダ政府によって価値が保証されていて、流通量も世界一のため信頼性があり、99.99%(24カラット)と金の含有量も高いので、金貨投資を始める最初の1枚に良い金貨です。
眺めているだけでもとても楽しいので、気になった方はコインショップのオンラインショップを覗いてみてください。
>>野口コイン