こんばんは!30代Webディレクターこま(@koma_piece01)です。
以前に書いた記事で、2100年時点のナイジェリアは総人口が7.5億人に達していて、その後も人口が伸びそうな状況であることがわかりました。
ナイジェリアの人口ピラミッドと人口の伸び率は下記の通りです。
このことから、ナイジェリアは将来大化けする可能性があります。
ということでナイジェリアに投資できる銘柄がないか探したのですが、単独でナイジェリアに投資する銘柄は見つかりませんでした。
ですが、ナイジェリアを投資先の一つにしている銘柄がありました。
それがブラックロック社の「iシェアーズ MSCI フロンティア 100 ETF」と、三井住友DSアセットマネジメントの「グローイング・フロンティア株式ファンド」です。
iシェアーズ MSCI フロンティア 100 ETFとは?
iシェアーズ MSCI フロンティア 100 ETFはフロンティア市場の株式に投資するETFです。
「フロンティア市場」で検索してみると、以下のような説明がありました。
フロンティア市場とは、一般に、発展途上国の中で、金融市場は存在しているものの、その市場規模が新興諸国よりも小さく、流動性が低い市場のことを指します。
近い将来において新興市場の仲間入りが期待できそうな国々であり、次世代の新興市場と目されている国々の市場です。
上記では引用部分では良い面ばかり目立ちますが、楽天証券のホームページではリスクについても触れられています。
フロンティア諸国への投資は先進国市場あるいは一般的な新興国に投資する場合と比べて、投資先の国の政治、経済事情、通貨・資本規制等の原因により、より大幅に個別企業の株価が変動することが考えられ、それに伴いETFの価格が大幅に変動することがあるほか、売買等が不能となる場合がありますので、十分ご留意ください。
そりゃそうですよね。
フロンティア市場は、新興国市場以上にハイリスク・ハイリターンということになります。
iシェアーズ MSCI フロンティア 100 ETFの概要
次にiシェアーズ MSCI フロンティア 100 ETFの概要についてまとめてみます(2019年6月11日時点)。
設定日 | 2012年9月12日 |
インデックス | MSCI フロンティア・マーケット 100 インデックス |
純資産総額 | 約554億円 |
保有銘柄数 | 128銘柄 |
取引所 | NYSE Arca |
株価収益率(PER) | 11.65 |
株価純資産倍率(PBR) | 1.71 |
経費率 | 0.81% |
長期チャート
保有する場合、2〜3年おきに30%以上の下落があることは覚悟した方が良さそうですね。
運用リターン(年率)
運用リターン(2019年5月31日時点)です。
期間によってバラツキが目立ち、ボラティリティは高そうです。
1年 | 3年 | 5年 | 設定来 |
-1.48% | +6.44% | -1.79% | +5.84 |
国別構成
国名 | 保有比率 |
クウェート | 26.28% |
ベトナム | 15.40% |
アルゼンチン | 9.18% |
モロッコ | 7.84% |
ケニア | 7.62% |
ルーマニア | 6.47% |
バーレーン | 6.41% |
ナイジェリア | 6.33% |
バングラディッシュ | 6.17% |
オマーン | 2.09% |
カザフスタン | 1.86% |
ヨルダン | 1.63% |
キャッシュ、デリバティブなど | 1.29% |
その他 | 1.45% |
業種別構成
業種名 | 保有比率 |
金融 | 47.57% |
通信 | 12.20% |
生活必需品 | 8.39% |
不動産 | 8.24% |
エネルギー | 5.81% |
資本財・サービス | 4.83% |
素材 | 4.08% |
ヘルスケア | 2.57% |
公益事業 | 2.29% |
一般消費財・サービス | 1.39% |
情報技術 | 1.33% |
キャッシュ、デリバティブ等 | 1.29% |
上位銘柄
※下記の表はスマホでは横にスクロールできます
企業名 | 業種 | 保有比率 |
NATIONAL BANK OF KUWAIT |
金融 | 7.59% |
KUWAIT FINANCE HOUSE |
金融 | 6.22% |
AHLI UNITED BANK | 金融 | 5.04% |
SAFARICOM | 通信 | 3.91% |
VINGROUP | 不動産 | 3.13% |
ITISSALAT AL MAGHRIB STE SA |
通信 | 3.01% |
MOBILE TEL | 通信 | 2.87% |
VIET NAM DAIRY PRODUCTS |
生活必需品 | 2.87% |
BANCA TRANSILVAN SA | 金融 | 2.40% |
ATTIJARIWAFA BANK SA | 金融 | 2.29% |
iシェアーズ MSCI フロンティア 100 ETFのメリット・デメリット
iシェアーズ MSCI フロンティア 100 ETFのメリット・デメリットをまとめてみます。
iシェアーズ MSCI フロンティア 100 ETFのメリット
新興国よりも市場規模が小さいフロンティア市場に投資をするということで、長期的に見るとポテンシャルが大きいということにつきます。
利益が安定するまで時間はかかるかもしれませんが、5〜10年後を見越して投資しておくのはありかもしれません。
iシェアーズ MSCI フロンティア 100 ETFのデメリット
市場が小さく、流動性も少ないためボラティリティが高いと言えそうです。
大きな含み益が出ている状態でも数日で含み損に転落する可能性も考えておかないといけないかもしれません。
また、投資先の情報を手に入れるのが難しいので買付や売却のタイミングが掴みにくい面もデメリットと言えそうです。
おわりに
以上、「【ナイジェリアに投資できる】iシェアーズ MSCI フロンティア 100 ETF」でした。
この銘柄に集中投資!というのはリスキー過ぎますが、コア・サテライト投資のうち、サテライトに取り入れる銘柄候補としては検討してみても良いかもしれません。