コンタンゴってなんぞや?
このページを見に来られた方は、新たに先物取引を始めようとしている方もしくは先物取引を始めたばかりの方かと思います。
先物取引をする上でコンタンゴ(およびバックワーデーション)の知識は大切ですので、この記事で説明していきます。
この記事でわかること
- コンタンゴ、バックワーデーションとは?
- コンタンゴ、バックワーデーションの調べ方
- 過去データから見るコンタンゴ になる割合
コンタンゴ 、バックワーデーションとは?
コンタンゴ(およびバックワーデーション)とは、簡単に言うと先物取引の期限(限月)を更新(ロールオーバー)する際に発生する価格調整のことです。
先物取引では、同じ商品・銘柄でも限月までの期間が違うと価格が異なります。これは限月まで商品を保管するためのコストや、限月時によって価値が変わってくるためです。
そのため限月を更新(ロールオーバー)すると更新前と後で価格差が生じます。
この価格差を埋めるのがコンタンゴ(およびバックワーデーション)です。
コンタンゴとは?
ロールオーバー時に価格が高くなる(期先の価格の方が高い)場合を「コンタンゴ」と言います。
コンタンゴ の場合、上の画像のような図になります。
バックワーデーションとは?
ロールオーバー時に価格が安くなる(期先の価格の方が安い)場合を「バックワーデーション」と言います。
証券会社での取引時にもロールオーバーや価格調整は行われています
私たちが証券会社で先物取引をする場合は、限月を気にせず好きな時に売り買いでき、好きな期間保有することができますが、これは自動でロールオーバーが行われているためです。
そのためロールオーバーを挟むと保有している建玉に対してコンタンゴ もしくはバックワーデーションいずれかの価格調整が入ります。
コンタンゴ 、バックワーデーションの調べ方(VIX先物)
先物取引をする上でコンタンゴは気になりますよね。
VIX先物についてはVIXセントラル(英語サイトです)でコンタンゴ 、バックワーデーションを調べることができます。
>>VIXセントラル
VIXセントラルの見方
VIXセントラルのサイトを開くと上記のような画面が開きます。
現在(期近)と翌月(期先)を確認してコンタンゴなのか、バックワーデーションなのかを確認します。
VIX先物のコンタンゴとバックワーデーションの割合は?
VIX先物におけるコンタンゴとバックワーデーションがそれぞれどのくらいの割合なのかも、VIXセントラルで調べることができます。
VIXセントラルの「Contango」タブをクリックすると、上記のように過去10年間のコンタンゴ、バックワーデーションの推移が出てきます。
数値が0%より上にあるとコンタンゴ、下にあるとバックワーデーションとなります。
VIXセントラルでは過去10年のデータをCSVデータでダウンロードもできるため、せっかくなので計算してみました。
2020年6月8日時点のデータ過去10年間2,550日のうち、コンタンゴは2,164日(84.9)、バックワーデーションは386日(15.1%)と、圧倒的にコンタンゴの場合が多いことがわかります。
おわりに
以上、「コンタンゴとは?意味や調べ方と過去の割合」でした。
先物取引をする上では、コンタンゴやバックワーデーションを頭に入れておかないと、思わぬ損をしてしまう可能性もあります。
取引の際には注意しておきましょう。