こんばんは!30代Webディレクターこま(@koma_piece01)です。
近年、趣味を兼ねた資産運用・防衛手段としてアンティークコインの保有が話題になってきています。
私自身、記念コインなどは手元に取っておきたい性分なので、アンティークコインについても興味があります。
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アンティークコインとは?
その名の通り、希少価値のある古いコインです。
レアコインやクラシックコインもアンティークコインと同義で使われていることが多いようです。
アンティークコインは、趣味として収集するコレクターがいる他、投資商品と捉えている人もいるため一定の需要がありますが、新しく製造されることがないので、希少価値は維持(むしろ高まる)され年々相場は上がってきているようです(ただし相対取引になるので要注意!)。
また、アンティークコインには状態によってグレード分けがされているのですが、その他希少性やデザイン性、人気などの付加価値が相場に大きく影響するようです。
アンティークコインの鑑定グレードについて
アンティークコインには状態に応じてグレード分けがされていて、下記表の上ほど状態の良いコインということになるようです。
グレード名 | 内容 |
BU | 完全未使用品 |
UNC | 未使用品 |
AU | 準未使用品 |
XF | 極美品 |
VF | 美品 |
F | 並品 |
VG | 劣品 |
G | 非常に劣品 |
AG | 劣悪品 |
FA | 粗悪品 |
P | 悪品 |
どんなものがあるの?
具体的なアンティークコインを挙げてみます。
※私が好きな国・時代の物を独断で取り上げています
古代ローマ時代のコイン
古代ローマの皇帝アントニヌス・ピウスが彫られているコインです。
アントニヌス・ピウスは古代ローマの五賢帝の一人で、「パクス・ロマーナ(ローマの平和)」という平和な時代を築いた皇帝です。
「テルマエ・ロマエ」にも出てくる人物です!
トラヤヌス帝時代に古代ローマは最大領土になり、ハドリアヌス帝時代には周辺民族から国を守るための防壁設置などなど、懐かしいです笑
神聖ローマ帝国 カール5世のコイン
神聖ローマ帝国の名門といえばハプスブルグ家、その全盛期の王がカール5世です。
カール5世の在位時には現在の中央アジアからイベリア半島までを統治し、「太陽の沈まない国」を作った大皇帝です。
フランス ルイ14世のコイン
「絶対王政」といえばイギリスのエリザベス1世とならんで有名なのがこの人、フランス・ブルボン朝のルイ14世です。
豪華なヴェルサイユ宮殿を建設したほか、「朕は国家なり」という有名な言葉を残した人物です。
アンティークコイン運用のメリット・デメリット
アンティークコイン運用のメリット・デメリットを考えてみます。
メリット
- 希少価値は下がらない
- (全体的な)コイン相場は安定している
- 少額から始められる
希少価値は下がらない
アンティークコインは現在は製造されていないコインのため、今後数が増えることがありません。
そのため希少価値は保証されています。
モチーフやデザイン性の面では時代に応じて人気が変わってくるかもしれません。
(全体的な)コイン相場は安定している
少し古いデータなのですが、英国のStanley Gibbons社が発表している指標「レアコインインデックス」では、2002年から価値が上がり続けています。
この期間にはリーマンショックもあったのですが、レアコインインデックスには影響していないように見えます。
もちろんこれからも価値が上がり続ける保証はありませんが、相場は安定していると言えそうです。
少額から始められる
アンティークコインと言っても年代や地域・国、品質も様々です。
中にはすでに人気がありすぎて高値すぎるコインもあれば、まだ注目されていないコインもあります。
私が見たところでは、1,000円程度からでも購入できるアンティークコインもありました。
自分の予算や好み、将来性などと相談しつつ、自分に合ったアンティークコインを選ぶことができます。
デメリット
- コインの価値の見極めが難しい
- 相対取引なので相場価格で売買できるとは限らない
- 管理方法は自分自身で決めなければいけない
- 価値が上がってくるまで時間がかかりそう
コインの価値の見極めが難しい
テレビ番組の「開運!なんでも鑑定団」でも、よく偽物判定をされることがありますが、アンティークコインも自分で真贋を判定できないのがネックです。
そのためアンティークコインの購入では、信頼のおけるパートナー業者が必須になってきます。
アンティークコインの鑑定においては、PCGS社・NGC社が知名度の高い鑑定会社のようなので、これらの会社の鑑定が付いているアンティークコインを選ぶとより安心かもしれません。
相対取引なので相場価格で売買できるとは限らない
これも信頼できる業者がいるかどうかと絡んできますが、アンティークコインの売買は相対取引になるため、相場より高い金額で購入させられたり、反対に相場より安い金額で売却する可能性があります。
自分自身でアンティークコインの知識を増やすことと同時に、信頼できる業者を見つけることが大切になってきそうです。
管理方法は自分で決めないといけない
株などを取引する場合、現物は証券会社が管理してくれますが、アンティークコインの場合は保管方法を自分で決めなければいけません。
アンティークコインはかさばらないのは良い点ですが、保管方法を間違えると品質が落ちていくでしょうし、自宅に保管しておくと盗難の被害に遭うリスクもあります。
一方で、銀行などの貸金庫に預けるとなると定期的な費用もかかります。
どちらを選ぶか自分で考える必要が出てくるのはデメリットかなと感じます。
価値が上がるまで時間がかかりそう
アンティークコインは株などのように短期間で価値が大きく変動する要因が少ないです。
そのため価値が上がるまでには最低でも20年はかかると考えていた方が良さそうです。
短期的な収益目的の場合、アンティークコイン投資は不向きです。
おわりに
以上、「【アンティークコイン】趣味も兼ねた投資商品としてアリか?」でした。
私は世界史が好きということもあり、アンティークコインはかなり惹かれるものがあります笑
将来の値上がり期待はほどほどにして、世界の歴史を改めて知るきっかけとして(あとは所有欲(笑))アンティークコインを持ってみても良いかなと考えています。